かんてんぱぱ(伊那食品工業)の『イナアガーA』というゼリーの素を使ってゼリーを作ってみました。
イナアガーは寒天のような植物性のゼリーの素で、ゼリーにするとゼラチンに近い柔らかい食感のものになりました。
『イナアガーA』について
イナアガーAの特徴
●海藻から作られた寒天を配合した植物性ゼリーの素です。
商品の箱の説明より
●固まる温度は40℃前後ですので、常温で固まります。
●できあがりのゼリーは透明感があり、夏季の室温でも形が崩れません。
『イナアガーA』は商品名ですが、他社の○○アガー(英語のagar・寒天)という商品もあります。
今回は、かんてんぱぱ(伊那食品工業)の”イナアガー”についてです。
かんてんぱぱのサイトを参考にしました。
イナアガーの原料は海藻
イナアガーの原料は、スギノリ科のツノマタという海藻です。
他社のアガーにはローカストビーンガムというマメ科の種子の抽出物が原料のアガーもあります。
寒天の原料も海藻ですが、テングサ科やオゴノリ科などの海藻です。
ゼラチンの原料は、動物の皮や骨に含まれるコラーゲンで動物性のゼリーの素です。
イナアガーは常温で固まる
イナアガーは40℃前後の常温で固まります。
さらに、できあがったゼリーは常温に出しておいても溶けません。
寒天も同様に、固まる温度は35℃~40℃。
溶け出す温度も85℃~90℃なので、できたゼリーは常温で溶けません。
ゼラチンは固まる温度が15℃~20℃。
ゼラチンで作ったゼリーは20℃~25℃で溶けだしてしまうので、室温が高いと溶けてしまいます。
ゼリーを作る時の煮溶かす温度は、イナアガーと寒天は90℃~100℃、ゼラチンは50℃~60℃です。
こちら↓のサイトも参考になりました。
イナアガーの食感
水の量にもよりますが、イナアガーで作ったゼリーは寒天よりもやわらかく、どちらかというとゼラチンに近いぷるぷるとした食感でした。
その他使用上の注意
商品の箱に書かれていた使用上の注意です。
アガーは水に溶かすときに「だま」になりやすい性質があり、それを防ぐためにブドウ糖が加えられています。
最初に砂糖とアガーを混ぜておくと「だま」になりにくいようです。
『イナアガーA』でゼリーを作ってみる
『イナアガーA』を使ってゼリーを作ってみました。
ちなみに私は、ゼリーは市販のものを買ってくることが多く、作るとしたらお湯で混ぜるだけのかんてんぱぱの商品で作ります。
ゼラチンで作るのは、ダマにしてしまったことがあって苦手です…(^^;
ドリップコーヒーゼリー
添付のレシピにはインスタントコーヒーのレシピは載っていたのですが、私はふだんドリップしたコーヒーを飲むのでドリップコーヒーで作りたいと思いました。
かんてんぱぱのホームページに、ドリップコーヒーゼリーのレシピはあるのですが、『イナアガーL』を使っています。
『イナアガーA』と『イナアガーL』は違うの?と疑問に思ったので伊那食品工業さんに問い合わせてみたところ、『イナアガーA』と『イナアガーL』は中身は同じものだと返信いただきました。
ドリップしたコーヒー500㏄に『イナアガーA』10g、砂糖50gで作ってみました。
やわらかい食感で食べやすく、スッキリとしたちょうどよい甘さになりました。
ブログ映えするかとホイップクリームやあんこ(どちらも市販のもの)を乗せてみたのですが、ちょっとくどい甘さになってしまいました(^^;
ゴールドキウイのゼリー
次は『イナアガーA』10gに、砂糖40g、水400㏄、ゴールドキウイ2個で作ってみました。
砂糖が三温糖だったので、うっすら色が付きました。
ゼリーは甘さ控えめでキウイの甘さが引き立ちました。
初めてアガーでゼリーを作ってみて
初めて『イナアガーA』を使ってゼリーを作ってみました。
やわらかい食感で食べやすいこと、常温で固まり、さらにゼリーになると常温でも溶け出しにくいことがメリットだと思います。
先に砂糖とアガーを混ぜるという工程が面倒かなと思っていたのですが、いざ作ってみたらそれほど苦にならず、しっかり混ぜることでダマにならずにできました。
要領がわかってくると、自分好みに水分量と砂糖の量を調節して作れそうです。